今年4月に開幕した2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は、1,400万を超える人々が来場し、会場で披露されている新たな技術や世界各国の先端技術、地域産業、文化等に触れた。万博に参加した児童・生徒は、命の尊さや持続可能な社会、未来社会の技術を肌で感じることで、自ら主体的に考え、行動するきっかけになったと評価している。
現在、大阪が直面している課題は、南海トラフ巨大地震への備えや府域各地のバランスの取れた成長、教育現場の改革、困難を抱える方々への支援、そして共生社会の実現など多岐にわたる。これらを解決するため、国境や文化の垣根を超えて世界中から大阪に集まるテクノロジーやアイデアを共創の資源として活用し、社会課題を乗り越えていかなければならない。課題解決を通じて、若い世代の探究心や共感力、創造力を醸成し、未来を担う人材の育成に注力することも重要である。そして、府の施策を世界に向けて発信し、多くの人に伝える取組も不可欠だろう。
いのち輝く未来社会の実現に向けて、ヒト・モノ・投資を世界中から呼び込む持続可能な好循環を生み出し、日本の成長を牽引する大都市として大阪が発展し続けることができるよう、本提言を取りまとめた。この内容が、府政の施策に着実に反映されることを強く願い、所属議員の総意として要望する。
令和7年8月6日
大阪府知事 吉村 洋文 様
大阪維新の会大阪府議会議員団
代 表 河崎 大樹
幹事長 角谷 庄一
政調会長 前田 洋輔
総務会長 永井 公大